論評 | LAZO.FC vs LFYR SC | ソサイチ関東リーグ1部 第3節
試合日 2022年04月02日
こんにちは、三井です。大学生の頃、実験の合間の5分でリフティングの練習をしていました。さて、今回論評するのはソサイチ関東リーグ1部 第3節の LAZO.FC vs LFYR SC の試合です。
公式動画
分析概要
以下の手順にて分析を行い、試合の詳細を考察しました。
- 開始5分間の守り方と攻め方から戦術の傾向を仮定
- 戦術の相性から結果を予想
- 得点シーンを分析し、攻撃パターンを集計
- 結果を踏まえ考察
攻撃面での戦術傾向
LAZO.FC:サイド攻撃
LAYR SC:ポゼッション
守備面での戦術傾向
LAZO.FC:ボールホルダーへの積極的なプレス
LAYR SC:ボールホルダーへの積極的なプレス
戦術相性と予想される結果
ポゼッション攻撃がサイド攻撃に対して守備時の陣形が優位なため、LAYR SCが勝利すると予想
攻撃パターンの集計
LAZO.FC
サイド攻撃:0
カウンター:4
ポゼッション:0
パターンなし:1
LAYR SC
サイド攻撃:0
カウンター:0
ポゼッション:0
パターンなし:0
試合結果
LAZO.FC 5 – 0 LAYR SC
考察
事前に立てた予想は外れました。正確には1点目が入るまで LAYR SC が優勢になる気配がしていましたが、LAZO.FC がカウンターを実施したことで戦況が変わりました。1点目が入るまでは、ポゼッション陣形を組むLAYR SC に対し、サイド攻撃で崩そうとする LAZO.FC という構図だったため、苦戦しているように感じました。実際、LAZO.FC が繰り出すサイドを起点とした崩しは、ことごとくLAYR SC に跳ね返されていました。
1点目はカウンター的な崩しにより、LAYR SC のポゼッション陣形の弱点を突くことができました。ただ、それ以降は再びサイド攻撃を主としたため、セットプレー以外では得点に結びつけることができませんでした。
LAZO.FC は、22分にカウンターを受け、23分には危険なシュートを受けてしまいました。もしこの2点が入っていたら、劣勢になっていた可能性も十分にあったと思います。実際、3点目が入る36分までは、互角の試合が続きました。3点目~5点目は相手にビルドアップさせておき、ボールを奪った後のカウンターから得点を得ました。
総括(サッカーの醍醐味)
LAYR SC は自陣から丁寧にパスを交換してビルドアップするため、ボールを奪われた直後のカウンターが弱点になります。本試合に関しては、LAZO.FC は早い段階から、”わざと“ LAYR SC 陣内ではプレスせず、センターライン付近までおびきだすことを試すべきだったと思います。
私の持論として、サッカー戦術は3つに分かれます。「ポゼッション」と「カウンター」と「サイド攻撃」で、以下の優劣関係があると考えています。
- ポゼッション < カウンター
- カウンター < サイド攻撃
- サイド攻撃 < ポゼッション
これを意識してサッカーゲームを観戦するととても興味深いと感じています。次回はこの関係性を文章にまとめようと思います。
おまけ 個別の得点シーン分析
07分 LAZO.FC [1]-0 LAYRSC
相手ゴールキーパーからのロングフィードをカットし、自陣深くからの縦パスを起点に素早くシュートまで至った(奪ってからシュートまでは5秒)。
分類:意図した崩し
パターン:カウンター
11分 LAZO.FC [2]-0 LAYRSC
右サイド深くのグラウンダーのフリーキックを中央で合わせた。
分類:セットプレー
パターン:なし
36分 LAZO.FC [3]-0 LAYRSC
センターライン付近まで相手にビルドアップさせた後、複数人でプレスをかけ、奪った直後にロングシュートに至った(奪ってからシュートまでは3秒)。
分類:意図した崩し
パターン:カウンター
39分 LAZO.FC [4]-0 LAYRSC
自陣半ばまで相手にビルドアップさせた後、複数人でプレスをかけ、奪った直後にパスを交換しシュートに至った。(奪ってからシュートまでは6秒)。
分類:意図した崩し
パターン:カウンター
40分 LAZO.FC [5]-0 LAYRSC
キックオフ直後に、複数人でプレスをかけ、奪った直後にパスを交換しシュートに至った。(奪ってからシュートまでは4秒)。
分類:意図した崩し
パターン:カウンター